おじいさんのギャラリー

※3月2日の「梅林園」の記事の続きです。

習志野の梅林園へ行った帰りのこと。
京成大久保駅に向かう途中で気になるものを発見。

サービス写真?
 
“(無料)サービス写真”

何だろう、これ。 
お店のブラインドは降りていて、何屋かも分からない。
うーん、でも良い写真だなぁ。しげしげ。

ガラっと引き戸が開き、おじいさんが出てきた。
「サービス写真」を整理し始めた。

「この富士山、どこで撮ったんですか?」
僕はおじいさんに尋ねてみた。 

「これはね、○○で撮ったんですよ。」 

嬉しそうに答えくれた。

これもいいですね。
これは○○の花ですよね。
そんな話をした。

「あれ?あなた写真好きなの?中にも沢山(写真が)飾ってあるから。見て行ってくださいよ。」 

どうやら店舗は写真ギャラリーらしい。
時間もあるし。
そのギャラリーを見ていくことにした。 

* * * 

中に入って驚いた。
本当に「沢山」写真があった。
壁いっぱいにぎっしり飾られている。

おじいさんのギャラリー
 
見える限りで100枚以上。
(他にもアルバムがどっさり)
花、森、そして富士山の写真。 
その多くが僕の好きな感じだった。 
やわらかく、力強い。

「これはどこで撮ったと思いますか?」 

いくら訊かれても、正直検討が付かなかった。 
山梨、栃木、秋田…
おじいさんは全国の名所を周り、写真を撮っていると言う。 
大変な行動派だ。

この建物はもともとご自身の会社。
仕事を引退され、ギャラリーとして使われているそうだ。

賞をとった写真
 
賞も多くとられているらしい。
この紫陽花、素晴らしい。

たくさん写真の話をした。
身近な花があり、名前も知らない花があった。

おじいさんは同じオリンパスユーザーだった。 
なおさら話が盛り上がった。 

おじいさんは80歳だった。
ベレー帽がよく似合っていた。

「こんど一緒に撮りに行きましょうよ。」

おじいさんが誘ってくださった。
きっと僕の知らない場所を沢山知っているんだろうな。
32歳と80歳で行く写真の旅。
実現したら楽しそう。

気付けば一時間が過ぎていた。
不思議なひとときだった。

 


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この記事を書いた人

安藤信作(あんどうしんさく)|船橋生まれ、船橋育ちのカメラマンです。写真・動画・広告づくりを仕事にしています。愛用するNikonのカメラで撮った写真とともに、身近な話題を書いています。2024年から手持ち機材をすべてミラーレスにしました。

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