焼肉「金剛苑」







20代後半くらいからだろうか。
焼肉に行かなくなった。
若い頃は「やきにくやきにく」騒いでいたのに。

それでもたま~に食べに行きたくなる。
あの煙。あの香り。ビールが恋しい。

* * *

地元で行きたいと思っていた焼肉屋が2つある。

一つは芝山の「葎」(むぐら)。
実家のそばの小さな古い店。
小さい頃からずーっとある。
テレビを見上げながら肉をつつくお父さんの姿だけが、ガラス越しに見える。

もう一つは「金剛苑」(こんごうえん)。
京成船橋駅のそばにあり、その評判は時として耳に入る。
好きな人は好きな焼肉屋だと思う。

どちらも母オススメの店。
母は味にうるさく、外食への評価は非常に厳しい。
(仕事で三十年来、色々な地元の店を使っている。)
マズくなければ何でも「美味しい」の自分とは違い、ハッキリ物を言う。 
味が濃い、量が少ない、 雰囲気が…云々。
そんな母が高く評価する店だから、多分間違いない。

その一つ。
金剛苑」に行ってみた。
海で飲んだ勢いもあって。
夜に焼肉を食べに行くのは実に七年ぶり。

* * * 

金剛苑・外観

金剛苑、着。
金曜の20時過ぎ。
ちょっと並んでいたけれど、少しなら待つ。

程なくして席に通される。
ここは割と値段が高い。
ご年配の方ばかりかと思いきや、サラリーマン集団や子連れも多かった。

このお店のいいところ。
接客が非常にスムーズで丁寧。
そして速い。

キムチとビール

ビールを頼むと、「本当に今注いだの?」というくらいのスピードで出てくる。
キムチもダシが効いていて美味しい。

肉はかなり高級(自分としては)。
一皿で千◯◯円、二千◯◯円。
決断にそれなりの勇気を要する。
慎重に、時間をかけてメニューを選ぶ。
ところが相方は「コレとコレ!」と、あっという間に決めてしまった。 
さすがの決断力に恐れ入る。

ロースとカルビ
 
ロースとカルビ。
金剛苑さんは、扱う肉は全て国産牛。

お店の方が説明くださった。

「噛むと中からジュワっ~と旨みが出てくるのがロース。カルビは口に入れた瞬間から美味しさが溢れ出します。」 (多少の意訳あり)

ふむふむ。
まあとりあえず焼かなければ始まらない。

一つ一つ、丁重に扱いながら網へ。
火が通るのを気長に待ってから頂く。

うーん…旨い。
いつもより多めに噛み締めておく。
脂と甘味が、もったり舌に乗ってくる。
「高い=旨い」ではないけれど、高いのにはやはり理由があるんだな。

「どうです、(他の店との)違いが分かりますでしょ?」 

先のお父さん(スタッフ)が再び訊きに来た。

“あ…ハイ。わかります(ロースとカルビの違いくらいは)。”

答えた。
結局のところ、美味しいものは「おいしい」で良い。

タン塩
 
タン塩。分厚い。
もはやこれはステーキだ。 
噛むごとにギュギュッと旨味がしみ出してくる。

冷麺

冷麺は麺の弾力が強めではあるが、スタンダードなお味。
家で具沢山に作るほうが好きかな。

* * *

なかなか来ることの無いお店。
また何かの記念日にでも訪ねたい。

船橋駅付近で美味しい焼肉屋をお探しならば良いと思う。 
たまにはお財布を気にせず、旨い肉を食うのも一つ。
(目玉が飛び出るほどは高くないです)

おいしかった!

ごちそうさまでした。

◆焼肉「金剛苑(こんごうえん)」 

・住所 船橋市本町1-4-7/京成船橋駅目の前
・電話 047-426-8855
・営業 17:00~23:00(年中無休)
・外部サイト 食べログ

 


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この記事を書いた人

安藤信作(あんどうしんさく)|船橋生まれ、船橋育ちのカメラマンです。写真・動画・広告づくりを仕事にしています。愛用するNikonのカメラで撮った写真とともに、身近な話題を書いています。2024年から手持ち機材をすべてミラーレスにしました。

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