カメラボディのラバーパーツ(ゴムの部分)は割と剥がれます。Nikonのカメラもそうです。悪口でもなんでもなく、経年劣化・摩耗するパーツなので仕方がありません。
ニコンの定期メンテナンスのメニューにも「ゴム交換オプション」があります。それだけ需要(剥がれている人)が多い部分なのだと思います。
自分も過去2台使ったD750はゴムがボロボロになりました。特に1台は「ここのゴムも剥がれるの?」と驚くほど使い込みました。8年半愛用した証拠の動画もあります
Z6iiiのゴムが10カ月で剥がれる
奈良公園をカメラと歩いていたときのことです。ふと、カメラボディの一部の異変に気付きます。
ゴムが剥がれて失くなっている!
一緒にいたカメラマンは「鹿が食べちゃったんじゃないの?」と笑っていました。パーツが落ちていなければテープなり接着剤なりで簡単に補修ができます。さすがに奈良公園で小さなパーツを見つけるのは無理と判断し、諦めました。凹みます。
剥がれた部分には、両面テープが寂しく残っていました。パーツの接着にテープ1枚とは……もう少し強力にくっつけてほしいものです。新品購入から10カ月と、剥がれるにはちょっと早い。
「業務使用での信頼性」は僕がニコンのカメラを好きな一番の理由です。カメラマン同士の話を総合し、使っていてエラーや故障が圧倒的に少ないと感じています。
ゴムパーツは防滴性能に関わる部分です。より安心して使うためにも、このような細かい補助パーツの接着にも、いっそう力を入れていただきたいと願っています。
正直、小さなゴムが剥がれても使用には全く問題はありません。水が入って困る部分でもなさそうです。僕が心配性なだけとは知りつつ、ちょっと悲しい……。
出張中から帰ってすぐに補修しました。とりあえずの応急処置です。剥がれた箇所の写真、自力での補修に必要な材料・手順をご紹介します。
Z6iiiのゴム剥がれ箇所
ゴムが剥がれた箇所はここです

ボディの液晶側、カードスロット下の角です。剥がれるまで気にしたことのない部分でノーマークでした。もう少し拡大します。

既に補修したあとの写真なのでわかりづらいかもしれません。黄色いマルの部分に、本来ならレザー調のゴムが貼られていました。右上が少し凹んでいるのは中が平らではないためです。
出張先では、とりあえず黒いビニールテープを貼って対処しました。黒ビニテはあると便利なので、撮影時は常に持ち歩いています。さあ、補修しましょう。
補修の材料と手順

こちらが補修に使った道具と材料です。
- ゴムシート(厚さ1mm)
- 両面テープ(強粘着)
- 裁縫用のメジャー
- はさみ
- カッター
- カッターマット
ゴムシートは1mm厚で良さそうでしたが、念のため2mmも買っておきました。1mmでいけます。あとはよくきれるカッター・はさみとメジャーがあればOK。
ゴムが剥がれた部分のサイズをなるべく正確に測ります。適当だと隙間ができて、ホコリや水が入る原因になります。ご参考までに私の美しい計測図を。

曲線部分は一発でぴったりに切るのが難しい。少し大きめにカットしておきます。

なるべくぴっちりとボディの凹みにおさめるため、少しずつハサミで微調整します。ほんの少し大きいくらいでちょうど良いかもしれません。
両面テープをゴムと同じサイズに切り、ゴムをボディに貼り付けます。先の丸いものでグッグッと押し付けましょう。

直った、とは言いづらいですが、とりあえず使用に支障はなさそうです。応急処置としては上出来でしょう。
ただ、こういうことがあると雨の中で使うのが少し心配になります。「機材はなるべく濡らさない・濡れたらすぐに水気を拭き取る」を徹底するようにします。
大事なカメラ。どうしても不安が残るので、ニコンプラザ東京で修理を予約しました。1×2cmのゴム交換に2,000円は高いですね。普通に使っていてポロッと取れることのないようにお願いします。
僕はNikonのカメラが大好きです。これで生計を立てています。だから大事に使います。ニコンプラザで、新しいレンズもついでに触ってきます。そのことはまた改めて記事にする予定です。
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