それなりに長く料理をしてきたなかで、お気に入りのレシピがあります。そのひとつが「ガイヤーン」です。タイ風の鶏もも肉のグリル(焼き鳥)と言った感じでしょうか。
ガイヤーンはタイ東北部の料理。アジア料理店で初めて食べ、その美味しさに感動して自分でも作るようになったメニューです。
食べたお店で大雑把なレシピを伺い、あとは自分で試行錯誤。11年前に完成させたレシピで、ずっと作り続けてきました。2025年、さらに改良を加えて自分好みにした味をご紹介します。
レモングラスとコリアンダーの香りが爽やかで、甘辛い味付けにご飯もすすみます。肉を漬けてオーブンで焼くだけと作り方も簡単。よければ試してみてください。
ガイヤーンの材料(2〜3人分)
- 鶏もも肉…2枚(600〜700g)
- パクチーの葉
- お好きな野菜
- レモン、ライム(お好みで)
【漬けダレ】
- ナンプラー…大さじ4
- はちみつ…大さじ2
- 酒…大さじ2
- ニンニクすりおろし…2カケ分
- パクチーの茎(みじん切り)…好きなだけ
- レモングラス…適量 ※乾燥可。細かく刻まなくてOK
- チリパウダーまたは赤唐辛子…少々
家族の多い方は、それぞれの分量を増やしてください。我が家ではもも肉2枚を2人で食べました。美味しくてつい食べすぎてしまいます。
レモングラスが味の決め手になります。ビン入りの乾燥でも良いので使うことをおすすめします。生が手に入ればそれがベストです。
盛る時にレタスやトマトなど、冷蔵庫で余っている生野菜を添えましょう。何でも良いです。レモンやライムをしぼると味の変化を楽しめます。
作り方
肉を均一の厚さに切り広げ、黄色い脂身を取り除きます。
皮目にフォークで数か所穴を開け(皮縮みを防ぐ)、筋がある場合は包丁で切ります。
漬けだれの材料をボウルで混ぜます。
下ごしらえをした鶏もも肉をタレに漬けます。手順2のボウルでも良いですが、おすすめはジップロック漬けです。空気を抜くことでムラなくしっかり漬かります。

ボウルで漬ける場合はこんな感じ。

僕はジップロックで漬けます。
時間がない方は1時間漬ければ最低限OK(検証済み)。できれば半日以上漬けておきたいところです。食べる日の朝か、前日の夜に仕込めると良いですね。
オーブンを200℃で予熱します。鶏肉は、アルミホイルかクッキングシートを敷いた天板に載せてください。ハチミツが焦げるので、直接天板に載せると焦げてくっつきます。
皮目を上にして、最低20分焼きます。こんがり目が好きなら25〜30分。焼きすぎると焦げるので、途中で様子を見ながらアルミホイルをかぶせてください。
食べます。やめられないとまらない…

切ってお皿に盛り付ければ完成です。
冷蔵庫に生野菜が少なく、さみしい感じではあります。その分、お味噌汁にたくさん野菜を入れました。
ナンプラー+ハチミツの甘辛味、レモングラスとパクチーの爽やかな香り、やわらかくジューシーなお肉……。シンプルな漬け焼きでもここまで美味しくなります。ニンニクもいい仕事しますね。
乾燥レモングラスは固くて食べられないので、取り除いて召し上がってください。
11年前、はじめてこの料理を食べたお店、今はもうありません。そのときの味に少しでも近づけていたら良いなと思います。
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