『女のいない男たち』

また少し本を読み始めた。

一日の「やること」を終えてシャワーでさっぱり。
それから布団にうつ伏せになって、夜風に当たりながらゆっくり本を読む。
幸せなひととき。
最近読んでいるのは村上春樹。
当ブログでも氏については何度も触れている。
昔から、そして一番好きな作家。
先の4月に出た新刊も買った(さほど新しくないか)。
短篇集『女のいない男たち』。
村上春樹『女のいない男たち』

これがすごく面白かった。
一気に読んでしまうのが勿体なくて、1日1話ずつじっくり味わった。
タイトル通り、何かを失った(欠けている)男たちの人生の話。
彼らしい緻密で繊細な人物描写が魅力。
やはり村上春樹は天才だと思う。
文章の巧さ(個人的な好みとしての)では過去に出会った作家の中で一番。
どの一文も欠けてはいけないし、何かを足してもいけない。
「完璧」という言葉を使わざるを得ない。
日本語が美しく、深い。
独特のリズム。 

決して真似できないけれど勉強になる。

ストーリー云々よりも、ただ読んでいて楽しい。
いつ読んでも、春樹氏は本の面白さを教えてくれる。

少しずつ涼しくなって来て、読書にはちょうどいい。
読書熱が数年ぶりに再燃する、かもしれない。



よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

安藤信作(あんどうしんさく)|船橋生まれ、船橋育ちのカメラマンです。写真・動画・広告づくりを仕事にしています。愛用するNikonのカメラで撮った写真とともに、身近な話題を書いています。2024年から手持ち機材をすべてミラーレスにしました。

コメント

コメントする

目次