実家から一番近い本屋。
ときわ書房・船橋芝山店が閉店した。
噂を聞いた時も驚いた。
閉店後のお店を見て、やはり寂しさに堪えない。
窓にはブルーシートがかけられている。
中では役目を終えた什器の搬出作業が行われていた。
ここは昔から本屋だった。
僕が小さいころは「オークス」という書店だった。
たぶん2軒ほど変わって“ときわ“になった。
なけなしの小遣いをポッケに、本屋に走った。
『コロコロコミック』を買い、勿体無いから何度も読んだ。
それが小学生の頃。
中学の参考書も買いに行ったっけ。
『ニューコース』という名前の。
当時はオールカラー版が珍しかった。
大人になった今であっても。
事務所と自宅の間にある本屋はここだけだった。
仕事帰りに立ち読み。たまに買う。
本屋が好きな自分にとって、大切な場所だった。
本の数は多くなかったが、店員さんが親切だった。
「ご延長が無ければDVDはBOXに返却ください」
何回言われても、僕は手渡しで返していた。
(2階はビデオとCDのレンタルフロアだった)
この辺りに他に本屋と呼べる書店は無い。
自分はじめ、残念に思う地域の方は多いだろう。
ああもう、どうしてこう本屋が減ってしまうのか。
本屋は文化の拠点であり、知の集合体であり、ワクワクの宝箱だというのに。
通販で本を買う必要なんて、本当は無いのかもしれない。
カウンターで注文すれば、本は必ず手に入る(絶版を除いて、だけれど)。
手渡しで受け取るその瞬間もまた、本の楽しさなのだ。
泣ける。
本当に、いつかまた、この街で。
行った回数は1,000回を下らないかもしれない。
本当にお世話になりました。
ときわ書房芝山店、スタッフの皆さん。
ありがとうございました。
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